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ぼへ猫通信(番外編) 悲しいご報告 [追悼]

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先週、今週と、うちの子たちが、天に召されていきました。

上の写真は、noranさん。
103日の午後4時すぎに、息をひきとりました。

下の写真は、そらんくん。
10月11日の午前4時すぎに、亡くなりました。

ふたり それぞれに、ちがう病気に倒れてしまったのだけれど、
そんな、まるで後を追うように、旅立っていかなくてもいいのになぁ・・・
アンタたち、そんなに仲よくもなかったじゃん・・・

なんだか、がらんと 静かになってしまった家に、とりのこされた私は
そんなふうに思うばかりで、いまは 詳しいお話を書くこともできません。。

久しぶりの更新は、こんな、悲しいご報告になってしまいました。

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ぼへ猫通信(630) 追悼〜オレちゃんに捧ぐ〜 [追悼]

毎朝、ウチの近所の公園に集まってくる
「ぼやぼやと、その日暮らしでへっちゃら」な猫たち。
公園暮らしを「ぼへぼへ」と楽しむ猫たちの生活を紹介したくて、
『ぼへ猫通信 』やってます!

今回は、神様のもとへ召された オレちゃんへの追悼。

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すこし ご報告が 遅くなってしまったのだけれど・・・ 悲しいお知らせが届きました。

新しい家族のもとで第2のにゃん生を送っていた 元・公園のぼへ猫オレちゃん・・・改め
ニコちゃんが、11月の初めごろ、神様のもとへ召されていったそうです。
正確な年齢はわからないのだけれど、推定・享年17歳。

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オレちゃんを家族として迎えてくれた 青年くんからのお便りによると・・・
 「腎臓病の影響で食べられなくなってしまって、衰弱が進み、
  最期は お気に入りの毛布にくるまったまま、眠りながら亡くなりました」

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もう そんなに長くは生きられないだろう 高齢のオレちゃんを お家に迎えて、
猫生の 最期の5カ月を、家族として ほんとうに心温かく過ごさせてくださった・・・
青年くんご夫妻には、感謝しかありません。

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雨が降っても 濡れることのない寝床と、お腹が空いたら いつでも食べられるゴハンと、
実のお兄ちゃんとの触れあいも、きっとオレちゃんを幸せで包んでくれたことだと思う。。

できれば、ぬくぬくで「凍えない冬」を、一度だけでも 過ごせればよかったけれど・・・
公園で愛され、家族に愛された オレちゃんは、神様にも愛されて 天に昇っていったんだね。
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ぼへ猫通信(609) 追悼~ペチカに捧ぐ~ [追悼]

毎朝、ウチの近所の公園に集まってくる
「ぼやぼやと、その日暮らしでへっちゃら」な猫たち。
公園暮らしを「ぼへぼへ」と楽しむ猫たちの生活を紹介したくて、
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今回は、とつぜんに 天に召された ペチカへの追悼。

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あぁ、ペチカ・・・  また、ひとり、公園の子が旅立ってしまった。
ペチカの死は とつぜんで、あまり そのことを うまく説明できないのだけれど・・・

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ペチカは、621日の早朝、公園へとつづく 階段のところで倒れていたようで、
私が連絡を受けて 駆けつけたときには、もう 公園管理のかたに引き取られていた。

詳しいことは書かないけれど、春ごろ 公園の周辺で ちょっと気になることが起きていて、
そんな経緯から、このあたりの地域猫のまとめ役の人が、遺体を病院で調べたい と言う。
・・・ペチカの遺体は、そのまま 病院に運ばれていった。

病院では、体に害のある薬品のようなものを口にした可能性がある、という診断になった。
・・・故意か。。偶然か。。真相はわからない。。

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ペチカは、10年以上 公園に通っている オリジナルメンバーで、美しい猫だったけど
人間とも ほかの猫とも 距離をおいて、生け垣の下や柵の向こうに こっそり居る子 だった。

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いつも、油断しないし、笑わないし、はしゃがないし、のんびり なんて しない。

それでも公園は、ペチカにとって 安心して お腹を満たすことのできる 場所だったと 思う。
死んじゃうような食べものが、もし 偶然ではなく、誰かの悪意によるもの だったとしたら
ペチカの死は、悔しくて、悲しくて、やりきれない。 (そして真相は 闇の中。。)

・・・ほかの誰とも触れあうことのなかった ペチカ だけれど、唯一の親友「まぼろし」がいた。
去年の秋、ひと足先に 天に召された まぼろしと、きっとまた 一緒に過ごしているんだね。
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ペチカが逝ってしまってから、そろそろ1カ月になりますが、公園では もう何事もなく、
みんな おだやかに暮らせているようです。 ・・・この先も、平穏なままで。そう願いたいけれど。
・・・こんな記事だから、コメント欄は閉めておきます。 残されたぼへ猫たちに、ずっと幸あれ!


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ぼへ猫通信(607) 追悼~白玉くんに捧ぐ~ [追悼]

毎朝、ウチの近所の公園に集まってくる
「ぼやぼやと、その日暮らしでへっちゃら」な猫たち。
公園暮らしを「ぼへぼへ」と楽しむ猫たちの生活を紹介したくて、
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今回は、病の末に旅立った、白玉くんへの追悼。

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白玉くんは、もともと公園生まれの子ではないのだけれど、私がブログを始めた頃には、
公園のすみっこをウロウロしはじめていて、準オリジナルメンバーぐらいの長老さん。
歳は・・・ よくわからないれど、やっぱり156歳にはなっていたと思う。

がっしりと大きくて、丸顔の、きれいな白猫だから「白玉くん」・・・なんだけど
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いつも こんな風に 汚れていて、「ヨゴレ玉」なんて呼んでいた (^_^; (→312話)

白猫のくせに、黒猫が好きで(?)  たいてい、いつも、黒猫とくっついていたね(^.^)
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そもそも、どこからか ふらりとやって来て、
当時は「黒猫軍団」が支配していた「管理棟ゾーン」に居ついたんだっけ (→208話)

そんな白玉くんに異変が起きたのは、去年の7月ごろだった。
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最初は、左耳の先っぽがカサブタになっていて、なんかケガしたのかと思ってた。
そんなケガはよくあることで、放っておけば、そのうち治る。
・・・でも、白玉くんのカサブタは、このあと、いくら経っても 治るようすがない。

夏だから、ジメジメして治りが悪いのかな? 冬になったら、治るかな?
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これは↑今年の1月の写真。 治るどころか、酷くなって、両耳に広がっている。
「猫 耳のカサブタ 治らない」で検索したら、すぐに見つかった病 ・・・扁平上皮癌

治すには「耳を切除」するしか ないらしい。
・・・白玉くんは、人には馴れてないし、触れないし、病院で治療はムリだろう。
耳の癌は、このあと、どんどん悪くなっていった。(もう写真も撮れないほどに。。)

それでも、桜が咲いて、散りはじめる頃までは、毎朝、公園でゴハンを食べた。
お終いごろは、スープ状のゴハンを舐めるぐらいしかできなかったけれど。
お別れになった最後の日は、レストランには顔を見せずに、
ずっと遅れてやってきて、ただフラフラと公園のなかを歩いて、姿を消した。
公園に「さよなら」を告げて、どこかで 静かに 旅立ったのだと思う。

さよなら、白玉くん。 次は、黒猫になって、戻っておいで。
私が選ぶ最後の一枚は、若き日、涼やかな木陰で、白アザラシみたいに寝ている姿で。
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・・・ちょっと、いろいろタイヘンで、お休みモードでシツレイしています。
ご訪問も、あんまりできそうになくて、ごめんにゃさいね (>_<)


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ぼへ猫通信(595) 追悼~もみじに捧ぐ~ [追悼]

毎朝、ウチの近所の公園に集まってくる
「ぼやぼやと、その日暮らしでへっちゃら」な猫たち。
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今回は、静かに旅立っていった もみじさんへの追悼。

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もみじさんは、公園でずっと暮らしてきた、オリジナルメンバーのひとり。
8年前に左目の、そして4年前にも右目の視力を失って、ほぼ見えなくなったけれど、
それでも、公園で、毎朝ゴハンを食べて、たくましく生きてきた子だ。

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ちいさくて、いつも公園のすみっこに、そっと座っている、静かな子。
元気なころは、ぜんぜん人に馴れるようすはなかったのだけれど、
去年の、うだるような猛暑で体調をくずして、すっかり元気がなくなって・・・
そうしたら、近くによっても触っても、逃げなくなった。

だから、捕まえて、病院に行って、療養できる場所で保護することになった。
・・・それが、去年の秋。
結局、腎臓やなんかも悪くて、補液でがんばって、半年。
もう公園に帰ることはなく、2週間ほど前、ケージの中で 安らかに 旅立っていった。

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最後は盲目になってしまった もみじさんだけど、
若いころは、ぱっちり目の、楚々とした和風美人さんだったんだよ (^.^)

臆病で、いつも生け垣の下の目立たないところに隠れていたから、
あんまり はしゃいだりしているところを見たことがないのだけれど・・・

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これは、9年前の春、誰もいなくなった公園の 陽のあたるベンチで、
ひとりでゴロンゴロンしている もみじさんを、こっそり隠し撮りした写真。
こんな風に のびのびと くつろいでいる もみじさんの写真は、貴重なんだよ

もみじさん、享年17歳。
去年は、桜の写真を撮らせてもらった。これが↓もみじさんの、最後のお花見だね。
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ぼへ猫通信(593) 追悼〜クロッチに捧ぐ〜 [追悼]

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「ぼやぼやと、その日暮らしでへっちゃら」な猫たち。
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今回は、潔く おさらばしていった クロッチへの追悼。

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クロッチは、ぼへの公園で生まれ育った、生粋の公園っ子。
・・・そして、公園の猫たちの不妊手術に取り組みはじめた、まさにその頃に
「公園で生まれた最後の仔猫たち」の一匹として仲間入りした男の子。

生まれた頃から片眼がつぶれていて、大きくなっても、ふさがったままだったけれど、
クロッチは、他の誰より運動能力が高く、野性味も強い、孤高のサムライみたいな猫だった。

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クロッチは、誰とも、つるまない。 独立独歩・自由気ままに、公園中を闊歩する。
ニンゲンになど、絶対に触らせない。 トカゲやハトも狙う、タフな敏腕ハンター。

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そんなクールなクロッチだったけれど、私たちとも 13年近くの付き合いになって、
朝、公園で出会うと、ごろんごろんと転がって、うれしそうに歓迎してくれていたけれど・・・

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クロッチの最期は、ほんとうに 突然の 出来事だった、という。

公園には レストランの開店前の 早い時間に、猫たちに会いに来る人たちがいるのだけれど、
2月の終わりの ある朝、その人たちを見つけてやってきたクロッチは、うれしそうに
前脚をのばして「ぐい~ん」と伸びをした瞬間に、倒れて、そのまま天に召されたそうだ。

・・・急性心不全、といった症状だと思う。(そんな最期を迎えたのは、公園で3匹目)
その話を聞いて、私は、いかにも 侍・クロッチらしい、潔い いのちの 終いかた だと思った。

公園の独眼竜・クロッチ 享年129ヵ月。

・・・天下無敵のサムライとして、あっばれな猫生を 生ききったのだと 信じて 見送ろう。
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ぼへ猫通信(577) 追悼~まぼろしに捧ぐ~ [追悼]

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今回は、静かに命をまっとうした「まぼろし」への追悼。

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まぼろし (名前です)  は、とても気弱で、警戒心が強い猫だった。

ビクビクと 人間や他の猫を警戒するタイプの子は、公園レストランでは
人馴れした子たちがわらわらと群がる レストランのまん中には出てこられない。
たいていは 目立たない はじっこの場所で、まん中の猫たちが食べ終わって
手すきになった給仕人がゴハンを届けにきてくれるのを、辛抱強く待っているのだ。

・・・だから、まぼろしの写真は、葉影のうしろや、コソコソと移動する姿ばかりになる。
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そんな、まぼろしが、急に「にゃおにゃお」と鳴きながら、給仕人のいるベンチの下まで
やってくるようになったのは、10月の中頃だった。
ビクビクと気弱だった態度が一変して、猫を押しのけてお皿を確保し、ガツガツと食べる。

・・・ もう15歳を超えているだろうと思われる、おばあちゃん猫。
食べるわりに、ずいぶんと痩せていて、
その様子は、「なんだか、ちょっとボケちゃったかな」と思わせるような感じだった。

そんな日々が10日ほど続いて、11月はじめの、その朝。
私が、公園レストランに向かう途中の道路を、まぼろしが、フラフラと歩いていた。
・・・もう、足もともおぼつかず、放っておけない状況だったから、そのまま捕まえて、
病院に預かってもらったのだけれど、まぼろしは、その日のうちに、病院で息をひきとった。
・・・天から授かった命を、しっかりと まっとうしたのだと思う。 

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まぼろしは、公園では、ビクビクと生きてきた猫だったけれど、
ペチカという、とても気の合う友と出会い、15年を超える日々を支え合って過ごしてきた。
・・・だから きっと 幸せな猫生だったと 思うんだよ (^.^)

お別れの写真は、ペチカと一緒に♡ さよなら、まぼろし。空の上で、ペチカを待ちなよ!
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・・・まぼろしさんは、白いボディに、水玉みたいな黒ぶちで、その毛並みを活かして(?)
とても楽しい写真を撮らせてくれたことがあります 気になるかたは→ (91
)


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ぼへ猫通信(566) 追悼 〜ウメさんに捧ぐ〜 [追悼]

毎朝、ウチの近所の公園に集まってくる
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今回は、公園に帰らずに旅立った、ウメさんへの追悼。

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公園のすぐそばのお宅のお庭で生まれ、ずっと兄妹なかよく、
お庭と公園を、わが家として暮らしてきた、茶トラ3兄妹の次男坊・ウメさん。

・・・8月の半ばに、遠い空へと、旅立っていきました。

上の写真は、723日に撮った、ウメさんの最後の写真。 (私の手が入ってます)

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ウメさんは、たぶん16歳ぐらい。
2年ぐらい前から、元気だけど「おじいちゃんになったなぁ」って感じはあって、
早くから暑さが続いたこの夏は、すこしバテたようで、木陰で寝ている姿が増えていた。
・・・そんなウメさんを気にしたお仲間が、病院に連れて行って検査などしたのだけれど、
特別に悪いところはなく、ただ下痢がつづいていて、しばらく入院して様子見している間に
静かに、静かに、旅立っていったのだそうだ。

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上の写真 は、10年前、兄猫のサム()と肩を並べた、ウメさん() ・・・若いな。。

ウメさんは、公園をわが家の庭のようにして、ずっと兄妹で暮らしてきた猫だから、
私は、ほんとうは、公園に帰ってきてほしかったけれど・・・
ウメさんは、どうかな? 病院で最期のときを過ごしたのは、どうだったんだろう?

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ウメさんは、ちょっとクールな表情とは裏腹に、公園のイベントごとには協力的で、
なかなかの役者ぶりを発揮してくれていた子。
晩年は、すっかり人好きになって、公園に遊びにきた猫好きの子供たちにも、
すすんでナデナデさせてくれたから、ウメさんファンの子も多かったね (^.^)

・・・ウメさんも、公園のオリジナルメンバーで、茶トラ3兄妹で紹介する予定だったから、
なかなか撮るのがムズカシイ「3兄妹の1ショット」を、がんばって撮っていたんだけど・・・
だから、もうこれが、ホントに最後の「3兄妹の1ショット」を ↓ 載せておきたい。

左下・兄のサム、右中・妹のオレちゃん、左上がウメさん。 ・・・主役じゃなくてゴメン(>_<)
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ぼへ猫通信(473) 追悼 ~アキちゃんに捧ぐ~ [追悼]

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今回は、幸せになったばかりで旅立ったアキちゃんへの追悼。

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今年の3月半ば、公園のすみっこで、
ちんまり、うずくまっていた、子猫のお話を覚えていますか?

通りがかったご近所の人が見つけてくれて、ちょうど公園で朝食レストランを開いていた
私たちに保護された(たぶん)捨てられっ子・・・ 空き家の脇にいたから、アキちゃん。
上↑は、その朝、私たちの腕に抱きあげられた時の写真。(生後3カ月ぐらい)

どのぐらい野ざらしでいたのか・・・ 顔は鼻水や目やにでベタベタで、
だいぶ衰弱していたアキちゃんだけど、動物病院で療養し、美しいべっぴん猫↓になって、
1カ月後には、とっても素敵な里親さんに出会ったのでした。

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アキちゃんを見初めてくれた里親さんは、
おばあちゃん・お父さん・お姉さん・妹さん・先住猫さん、の4人+1にゃん家族。
とくに、お父さんがアキちゃんに一目惚れのようすで、すぐに幸せなご縁が結ばれました。

新しいお家にいって、翌日にはご家族となじみ、先住猫さんとも打ち解けて、
元気な子猫らしく、毎日、先住猫さんに跳びかかって、夜な夜な大運動会が開かれている・・・
そんな、楽しい近況が、私たちにも聞こえてきていたのに。。

それが、今週の日曜日に、突然の訃報・・・ ある日、ゴハンを食べなくなって、
すぐに動物病院に行って、いろんな検査をし、治療もしたのだけれど・・・
10日も経たないうちに、ちいさな命は、散っていってしまったのだそうです。

・・・アキちゃんが新しいお家に暮らして、4カ月とすこし。
幸せになったばかりだったのに。 これから、ずっと幸せな日々が続くはずだったのに。
神様はいぢわるで、ささやかな幸せの芽を摘みとってしまった。。

たった8カ月半ほどの命を生きて、天に召されたアキちゃんが、
その半分以上の日々を、里親さんの愛情に包まれていたことが、せめてもの慰めです。

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こんなことがあると、ずっと公園で暮らしている子も、うちで飼っている子も含めて、
その命が、今日も幸せで、すこやかに永らえていることが「とくべつな奇蹟」とも思える。
・・・アキちゃんの早すぎる旅立ちは、あたりまえの平穏な日々は、とても儚いということ、
だから、ちゃんと心して、愛おしまなければならない、ということを、私に教えてくれた気がします。


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ぼへ猫通信(390)追悼 〜さくらに捧ぐ〜 [追悼]

毎朝、ウチの近所の公園に集まってくる
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今回は、静かに旅立った、わがままお嬢・さくらへの追悼。

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こんなときに、また追悼のお話で・・・
「さらに犠牲になった子が?」って心配されてしまいそうだけれど、この子は、ちがう。
今年は、夏頃から痩せてしまったさくらは、たぶん、天から授かった命をしっかり生き抜いて、
尊厳あるノラ猫としての最期を、ずっと暮らしてきた公園のすみっこで、静かに迎えたのだ。

さくらは、毎年、夏になると、なんだか痩せちゃう子だったけれど、
この夏の痩せ方は、ちょっと「いつもとはちがう」と思わせるような気配で・・・
毎朝、元気に顔は見せるものの、食事のお皿に向かうとぐすぐすしてあんまり食べたがらない。
心配になって、さくらの好きそうな缶詰を次々と開けると、パッと顔を輝かせるのだけれど、
結局、上っ面のおいしいところだけ舐めて、おしまいになってしまうのだ。

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具合がよくないのだ、とは思ったけれど、病院に連れて行くのは勇気がいる。
検査をして、病が分かって、療法食にしなさいとか、点滴に通ってくださいとか、
そんな治療を提案されても、さくらの面倒を、そんな風にみてやることはできないからだ。
もし治療するなら、この子を、どこかの家に引き取って、ケージに入れるしか方法はないが、
私たちには、いま、そんな場所も余裕もないし、なにより、毎日、大好きな公園で、
自由気ままに過ごしているこの子を、ケージに閉じ込めるなんて、とても気の毒でできない。
・・・ざっと数えて13歳以上にはなってる子。 病は、いわば、天の定めた運命。
このまま、最期まで公園で、その猫生を過ごすのが、さくらの幸せなんだと思うことにした。

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それでも、夏を越して、過ごしやすくなった10月頃から、さくらの食欲が戻ってきた。
すこし冬毛が生えてきて、痩せぎすだった身体つきも、ふっくら見映えがよくなった。
「さっちゃん、なんだか元気になったね」「こんな感じなら、この冬も大丈夫かも」
・・・そんな風に思ったけれど、やっぱり、もたなかったんだね。。

さくらは、ケミとヒゲ母さんが死んだ2日後の朝、お気に入りだった生け垣の下で、
冷たくなって、横たわっていた。 ・・・公園の方には「また事件か?」と心配されたけれど、
さくらが、天寿を全うして、静かに逝ったことを、私たちは知っている。

前夜からの雨がようやく上がった朝、さくらの亡骸は、ぐっしょりと濡れていた。
私たちは、さくらの身体をきれいに拭いて、段ボールの棺に納めてやった。
「なにも、こんな雨に濡れるところで、死んじゃわなくてもいいのに・・・」
そう思ったけれど・・・ でも、もし、さくらが、どこかに身を隠して死んでいたら、
私たちは、さくらとお別れもできず、ずっと、さくらの姿を探しつづけなければならない。

ずぶ濡れの身体を拭きながら、雨の中で息をひきとってくれたさくらに、感謝した。

・・・さくらは、人間にも、他の猫にも「気づかい」なんて、これっぽっちもしない、
真のわがままお嬢だったけれど、もしかすると、これは、さくらが、私たちに見せてくれた、
最初で最後の「気づかい」だったのかも知れない。

さよなら、さっちゃん。わがままお嬢のいない公園は、ぽっかりと、さびしいよ。

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