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ぼへ猫通信(628) さよなら茶トラたち [さよなら]

毎朝、ウチの近所の公園に集まってくる
「ぼやぼやと、その日暮らしでへっちゃら」な猫たち。
公園暮らしを「ぼへぼへ」と楽しむ猫たちの生活を紹介したくて、
『ぼへ猫通信 』やってます!

今回は、アメちゃんが「卒ぼへ」しました ってお話。

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8月に、ぼへの茶トラ代表・サムが「卒ぼへ」して、老猫ホーム (のようなところ) に入った・・・
というお話をしたけれど、11月の初め頃、サムに続いてアメちゃんが「卒ぼへ」していきました。

アメちゃんも、サムと同じぐらいの年頃で、もう17歳を超えているかな?
公園のそばで生まれて、三毛の妹(コミちゃん)と一緒に、ずっと公園あたりで暮らしてきた子。
マイペースなおじいちゃんで、公園暮らしを のびのびと楽しんでいたんだけど、ね。

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そこそこ 人には馴れていて、老猫ホームの環境にもなじめそう って判断で。
まぁ、猫の保護施設だから「誰かのお家の飼い猫になる」という状況ではないのだけれど、
これからくる寒い冬を あたたかく過ごせる・・・ おじいちゃんには、きっと、いいね。

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5月に オレちゃんが お家の子になって、8月に サムが 卒ぼへして、こんどはアメちゃん。
これで、公園の茶トラさんたちは、み~んな 居なくなりました。。
みんにゃ、室内暮らしになって「あぁ、よかったね」って話ではあるけれど、
公園では もう、ぽかぽかと温かい 陽だまりみたいな 茶トラ色の風景は 見られないんだな。。

さよなら、アメちゃん! あたたかい室内で、の~んびり長生きできますように (^.^)
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ぼへ猫通信(614) サム☆卒ぼへ [さよなら]

毎朝、ウチの近所の公園に集まってくる
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今回は、サムが公園を卒業しました ってお話。

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サムは、公園のそばにあったお家の 飼い猫さんから産まれて、
そこんちのお庭で育って、それから おそらく17年ぐらい、ずっと公園で暮らしてきた子。

いつだってマイペ~ス 毎日ゴキゲンで ニンゲンにも愛想がよく
公園暮らしを 心から 楽しんでいた・・・ そんな、まさに キング・オブ・ぼへ猫♡

だけど、だんだんお歳を召して、足腰が弱くなったしね。。
2週間ほど前、サムを 生まれた頃から知っている 地域の猫ボランティアさんが、
ご自身が管理している 猫の保護施設に 入れることにしたのです。
(ま、老猫ホームに入居した ってイメージ?!

と、いうわけで、サムは「卒ぼへ」 ・・・もう公園には帰ってこない。

サムへの「さよなら」を言うために、写真を探していたんだけど・・・
こんな写真ぱっかりでてくる。。(^0^;)
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こうして見ると、ほんとうに サムは ぼへの公園暮らしが 性に合っていたんだな (^.^)

人なつこくて、公園にくる みんなに 愛されていたよ♡
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・・・老猫ホームに入居するのが、ほんとうに サムにとって いいこと なのか どうか。
私にはわからないし、きっと サム自身にさえ わからないことだと思うけれど・・・
キビシイ暑さや寒さから守られる環境は、年老いた猫には いい暮らしだと思う。

もう、ほっつき歩きや 草むら遊びや そよ風に吹かれてお昼寝は できないけれど、
これからも ぼへぼへと サムらしく マイペ~スな暮らしを楽しんで 長生きできますように!
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ぼへ猫通信(604) 第2のにゃん生 [さよなら]

毎朝、ウチの近所の公園に集まってくる
「ぼやぼやと、その日暮らしでへっちゃら」な猫たち。
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今回は、オレちゃんが、うれしいお嫁入り ってお話。

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もちろん、みんな、知ってるって思うけれど、
オレちゃんは、公園のそばで 10年以上 ずっと暮らしてきたオリジナルメンバーで、
茶トラ兄妹の末娘で、いつも最高にハッピーな写真を撮らせてくれるトップモデルさん♡

そんな、永遠のアイドル・オレちゃんが、なんと! お嫁に行きました~ (^0^)

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どこへ嫁入りしたのか・・・ それは、5年前、茶トラ兄妹の お兄ちゃんが行ったお家

・・・そのお話、お母さん猫のモモちゃんの追悼記事(→378話)でしたんだけれど~
 『当時、公園に隣接したマンションの一室に住んでいた「青年くん」が、
  玄関先に 遊びにくるモモ母さんや、茶トラ兄妹を可愛がっていて、飼いたいから、と
  わざわざ猫が飼えるお家に引っ越して、まずムナジロ君を確保して連れて行って、
  モモ母さんも、とがんばったんだけれど、捕まえられないうちに 亡くなってしまった』
という、ちょっと切ないお話でした。

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で、お兄ちゃんのムナジロ君(今はタビ君)を お家の子にしてくれた「青年くん」は、
その後も、公園に残った 茶トラ兄妹のことを気にかけていて、時々のぞきに来ていたみたい。

そして、ここ半年ほどで、すっかり おばあちゃん然としてしまった オレちゃんが
母猫モモちゃんみたいに、急に具合が悪くなるんじゃないかと 心配で、
お家に迎えたいと、申し出てくれたのです (^.^)

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・・・え~っ?! 世の中に こんな いいご縁って あるのね~
それも、これも、オレちゃんの 人徳ならぬ「にゃん徳」なのかも知れないけれど、
動物病院に連れて行っても、おとなしく、まるでお家の子みたいに馴染めてたオレちゃんなら、
新しいお家にお嫁入りしても、すぐに馴染んで、ゆっくり暮らせると思うからね (^_-)-☆

こちらからも、深々と頭を下げて、オレちゃんの第2のにゃん生を 託すことにしたのです。

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オレちゃんは、しっぽが折れてるからオレちゃんだったけど、
お家の子になって 2のにゃん生では「ニコちゃん」ってお名前になりました (^_^)b
 ・・・いつもニコニコごきげんちゃん だから、ぴったりのお名前をもらったね♡

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いいお天気になった528日の朝、青年くんと奥さまが、ふたりでお迎えに
お家にはタビ兄さんもいるし、きっと すぐに馴染んで、ハッピーな にゃん生を送れるね

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ぼへ猫通信(555) 早すぎる別れ [さよなら]

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今回は、愛された子・ソックスに、早すぎる、さよならを。

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とても悲しいことだけれど、ソックスに「さよなら」を言わなければならない。
・・・ ソックスが、最後に、公園に顔を見せてくれたのは、連休が明けた、56日の朝。
そして、その次の朝から、もうソックスの姿は、公園からなくなってしまった。

ソックスは、その愛らしい表情や美しい毛色や、物怖じせず、人のそばに寝そべって
自由な暮らしを気ままに謳歌している姿が、公園でも、よく目撃されていて、
公園スタッフの方々や、よく散歩にくる人たちにも、とても人気のあった子だ。
・・・だから、そんな写真をいっぱい載せて、ソックスの想い出を書き残しておこう。

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ソックスが、初めて公園にやってきたのは、2015 9月の終わり。(286)
そのとき、23歳の若猫だと思ったので、今年は、まだ89歳ぐらいだろうか。
・・・まだまだ公園では「若手」の猫で、よく食べ、よく遊び、元気に過ごしているように
見えていたのに、一昨年の秋頃から、ソックスは、少しずつ痩せていった。

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食いしん坊で、毎朝レストランの最前列に並び、よく食べていたので、当初はあまり
気にしていなかったのだけれど、ソックスの身体は、その後も、戻らなかった。
・・・食べているのに、痩せる。 腎臓とか糖尿とか、そんな類いの病かもしれないと思った。

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それでも、ソックスは元気で、仲よしの親びんと、公園暮らしを毎日楽しんでいる。

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この先、寿命は短いかもしれないけれど、ソックスにとっては、無理に保護されるより
親びんと一緒に、公園で暮らしつづけるほうが、きっと、いい。
・・・いろんな意見はあるかもしれないけれど、それが、私たちの結論になった。

春になって、ソックスは、あんまりゴハンを食べなくなったけれど、
ゴハン待ちの最前列は譲らず、缶詰のおいしいところだけ、一番にもらう。
・・・そんな日が続いて、これが↓ソックスと親びんの、最後の2ショット。(4/29撮)
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56日、最後の朝。ソックスは、もう、大好きなちゅ~るも舐めなかったけれど、
親びんの食事が終わるのを待つと、いつものように連れ立って、公園の奥に消えていった。
 ・・・ソックスは、いま、きっと、
     親びんだけが知っている秘密の場所で、安らかに眠っているのだろう。

さよなら、ソックス。 公園に、たくさんの笑顔と、ぬくもりを、ありがとう。
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ぼへ猫通信(549) 花散りて [さよなら]

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今回は、桜映えした美猫・みずきさんに、さよならを。

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初夏のような暖かさにつつまれて、公園の桜が、はらはらと散っていった公園。
いつもなら、花びらの風景に、美しく佇む三毛猫・みずきさんを撮るところなのだけれど・・・

残念ながら、今回のみずきは、どれも、ずっと昔の写真。
・・・もう、春も、秋も、四季に彩られた公園の風景とともに、この美しい子の写真は撮れない。
・・・私が、公園でいちばん美しいと思っていた三毛猫・みずきは、もう、いないからだ。

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みずきは、ふだん、けっして愛想のいい猫ではなかったけれど、
自分が美しいということ、日本の艶やかな風景に似合うということを、心得ていたようで、
とくに、こんな、花びら舞い散る日は、舞台のまんなかでモデルさんになってくれた。

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その、バランスのいい色合いの三毛柄も、ちょっと憂いのある表情も、
ひらり、はらりと、春が散りゆく、情緒豊かな風景に、とても似合っていて、
私は、毎年、みすきをモデルに、そんな移ろう春の写真を撮るのを、楽しみにしていたのに。

・・・みずきが、いなくなったのは、去年の10月。
秋になって、だんだん食が進まなくなって、顔を見せない日も増えてきて・・・
ある日、公園のはしっこに姿を見せたと思ったら、私がゴハンのお皿を届けるのも待たずに、
ひらりと姿を隠したまま、もう、二度と戻ってくることはなかった。

生まれた時期を思い返して、数えれば、15歳の秋になっていたのだ、と思う。
風に舞う花びらのように去っていった、みずきさんに、美しい想い出で、さよならを言おう。

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ぼへ猫通信(499) 大統領の退任 [さよなら]

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今回は、任期途中で退任した大統領に、さよならを。

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アメリカの大統領選の話題でにぎわっている、この頃。
4年の任期を満了するトランプ氏は再選への意欲をメラメラと燃やしているようだけれど、
ぼへの公園の、気のいい大統領は、任期を1年も余して、昨年の秋、静かに退任していった。

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大統領が、公園に就任したのは、2016年の11月・・・
おりしも、強烈な個性の大統領・トランプ誕生の話題でもちきりだった時期に、
どこからともなく、ふらりと公園に現れた、その押しの強そうな貫禄あるおやじ猫を
私たちは「大統領」と名づけたのだけれど、だんだんと親しくなるにつれ、彼は、
見かけによらず愛嬌があって、おだやかで、人なつこい、とても気のいい猫だと知った。

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公園に朝ゴハンを食べにくる猫たちとは、できるだけ仲よくなりたい・・・
猫にとっては、ちょっとメイワクかも知れないけれど、そんなふうに思っている私は、
気のいい大統領にも、いろんなイベントの撮影モデルとして活躍してもらった。
トランプごっこ(↑左)  い~い湯だな(↑まん中) 5月の武者猫(↑右)・・・
大統領の、ほっこり味のある表情は、いつも、このブログを和ませてくれたと感謝している。

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この先、何度でも再選して、ずっとこの公園に君臨していてもらいたかったのだけれど、
ざんねんながら、大統領には、定められた任期があったようなのだ。
就任から3年目の夏ごろには、恰幅のよかった身体がずいぶんと痩せて、
めっきりとお歳を召した印象になった。・・・もりもり食べているのに、身にならない。
悲しいけれど、それは、私たちにとって、さよならの、ひとつの兆候。。。

大統領が、ぷっつりと姿を見せなくなったのは、去年のハロウィンの朝だった。
・・・どうしたのかな? ・・・どこか他所の場所で、大統領に選任されたのかな?
・・・それは、もしかすると、空のうえの、猫合衆国かもしれないね。

最後の写真はハッピーハロウィンで。さよなら、大統領。いつか、また会える日まで。
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ぼへ猫通信(423)陽だまりの子 [さよなら]

毎朝、ウチの近所の公園に集まってくる
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今回は、陽だまりが好きだったコミちゃんに、さよならを。

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コミちゃんは、陽だまりが好きで、いつも芝生に横たわって、まぶしそうにしてた。

ふんわりとした毛並みが、きらきらとした春の陽ざしに照らされて、幸せ色に染まる。
コミちゃんは自覚していなかったと思うけれど、目を細めながらくつろぐコミちゃんの姿を
捉えると、の~んびりとしたぼへの公園を象徴するような写真が撮れたものだ。

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コミちゃんは、その名の通り「こぢんまりしたミケ」で、全体的にぎゅっと小さい。
でも、春の陽ざしをめいっぱい楽しみたくて、その短い手足を思いっきり伸ばしちゃう・・・
陽だまりが好きなコミちゃんは、そんな、自由で、やわらかな猫だった。

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コミちゃんは、たぶん13年ぐらい前に、公園近くのアパートの敷地で産まれた子だ。
母猫は分からないのだけれど、茶トラのお兄ちゃんがいて、公園には連れ立って通ってきてた。
ちっちゃいけれど、よく食べる子! 他のワガママ猫たちみたいに、「このゴハンは嫌だ」
なんて言わず、お皿に盛られたゴハンを、黙々と、おいしそうに平らげる (^.^)

・・・そんなコミちゃんが、今年は、春先から、あんまり食べなくなった。
気をつけて見ていると、表情も、仕草も、なんだか、とっても、おばあちゃんっぽい。
「コミちゃんも、歳とっちゃったね・・・」 みんなで、そんな話をしてた。
そして、春が終わる頃、コミちゃんは、ぱったりと公園に顔を見せなくなった。

公園に来なくなっても、しばらくは、公園近くをウロウロ歩く目撃情報はあったのだけれど、
そんな様子も聞かなくなった5月半ばのある朝、半月ぶりぐらいに、公園にコミちゃんがいた。
・・・久しぶりに見たコミちゃんは、今までの半分ぐらいに痩せていて、元気もない。
カリカリや猫缶や、ちゅ~るも出してみたけれど、コミちゃんは、なんにも食べようとはせず、
大好きな芝生の陽だまりに、ちんまり寝ころんで、ただ、みんなが食べるのを眺めてた。

それ以来、コミちゃんの姿は、もう、どこにもない。
きっと、子猫の頃からずっと通いつづけてきた公園に「さよなら」を告げにきたのだと思う。
 ↓ は、今年の春、やわらかな陽ざしと桜を楽しむコミちゃん。いつか、また会えるといいね。

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ぼへ猫通信(355) さよならハート [さよなら]

毎朝、ウチの近所の公園に集まってくる
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今回は、会えなくなった公園の♡に、さよならを。

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背中に♡をのっけた女の子・シロッチは、2009年5月、3兄妹のひとりとして生まれた。

 

それは、みんなの避妊にとりかかった頃で、3兄妹は、公園で生まれた最後の子猫たち!

おヒゲのお母さんに守られて、ふさふさ長毛のフサッチと、片眼の弟クロッチと、

いっしょに元気に暮らしていたけれど、シロッチは、6歳になった頃から、

口内炎か歯肉炎か、口の中が痛くなる病になって、ゴハンをうまく食べられなくなった。

 

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その病は、父猫だと思われるアイゾウくんと同じ症状で、アイゾウくんは、

口が痛みはじめてから3年ほどで命を落とすことになったから、この子もどうだろう、と

心配していたのだけれど、シロッチは、痛みがひどい時期は食べられなくなるものの、

すこし痛みがやわらぐ時期は、一生懸命ゴハンを食べて、がんばっていたのだ。

 

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それでも「食べられない」という状況はキビしくて、シロッチの体力は

じわじわと落ちていったのだと思う。 ・・・それは、背中の♡のようすにも現れていた。

私は、しばしばシロッチの、キュートな背中の♡を撮ったけれど、病を患ってからは、

くっきり黒かった♡の輪郭もぼやけてしまって、痩せた背中が、しんみりと寂しい。

 

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シロッチの最後の♡を撮ったのは、昨年の9月2日。

去年の夏は毎日とても蒸し暑くて、人間にも猫にも、身体にこたえる気候だったと思う。

口の痛みもあって、食欲もなく、シロッチは、切なくなるほど痩せてしまった。

でも、どうしてやることもできない。。 この子は、触ることもできないからだ。。

 

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この写真を撮った2~3日後から、シロッチは、朝ゴハンに顔を見せなくなった。

私たちは毎日、シロッチが居そうな場所を呼んで歩いたけれど、それ以来ずっと姿を見ない。

・・・天に召されたかな、と思う。もしも、そうなら、もう痛みに苦しんだりはしてないね。

 

2度と会えないかな、と思ったのは、ちょうど秋のお彼岸の頃・・・ 呼んで歩いていた場所に、

ふと、白い彼岸花を見つけた。 ・・・なんだか、シロッチが、そこで咲いたような気がした。

今年も、また同じ場所に白い彼岸花が咲いたら、シロッチの行方を、尋ねてみようと思う。

 

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背中に♡のシロッチは、毎年、バレンタインデーの主役になってくれた子。ほんとうはバレンタインに「さよなら」を

言ってやりたかったのだけれど、今年はちょっと忙しくて、シロッチのためにお話を書く余裕がなかったのです。

だから、ホワイトデーの前に、ちょっと切ない♡のお話。。大切な誰かを愛おしく想う日になりますように。

 

 


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ぼへ猫通信(328) 舞台を降りた千両役者 [さよなら]

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今回は、公園の千両役者・隈取さまに、さよならを。

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隈取さまは、公園に集まる猫のなかでも、最古参のひとり。

写真↑の通り、眼光するどい二枚目で、歌舞伎役者の風格もあり、隈取さまと名づけた。

 

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私が、公園猫たちの写真を撮りはじめた頃は、最古参とはいえ、まだまだ血気盛んで、

公園のドン・大ちゃんと、荒くれ者同士、つるんで幅を利かせていたけれど、

人や猫とうまくやれる大ちゃんと違って、隈取さまは、他を寄せつけない一匹狼タイプ。

毎日ゴハンを食べにきても、ニンゲンどもに心は許さじ!!! お皿を差しだす私たちにさえ、

まるで大見得を切るみたいに、睨みをきかせてくれた・・・ そんな隈取さまも、去年から

だんだん姿を見せない日が続いて、今年のお正月を最後に、もう一度も見かけていない。

 

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隈取さまは、公園脇にあった、ちいさな喫茶店のお庭を根城にしていた、風来坊。

そこは定年後のご主人が自宅を改装して、奥さまとはじめられたお店で、公園からの入口に

立てられた手づくり看板の下で、隈取さまが、文字通りの看板猫を勤めていたりしたけれど、

そのご主人も「お正月過ぎから、もう、帰ってこなくなっちゃった」とおっしゃる。

・・・年齢は、よく分からないけど、15歳は過ぎていたと思うので、おそらく・・・

喫茶店のご夫婦も、この夏、お店を畳んで、もっとのんびりした街へ引っ越してしまわれた。

 

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ところで、隈取さまには、カンちゃんという兄弟がいた。・・・似てる? どうかな?

カンちゃんも同じお庭で面倒を見てもらっていたから、公園には、そんなにゴハンを

食べに来なかったけれど、こっちは人懐こい子で、ときどき私たちに挨拶しに来てくれた。

そんなカンちゃんも、もう4年ぐらい前に先だってしまって。。。

 

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隈取さまとの別れを「追悼」にすべきかどうか迷ったけれど、もしかしたら、まだどこかで

ニンゲンどもに大見得を切っていれば、うれしいなって思うから、「さよなら」で見送ろう。

隈取さまとカンちゃんの兄弟が、どうして喫茶店のお庭で暮らすようになったのか・・・

ちょっと泣かせるお話は、こちらに→ 25話 カンちゃんのクリスマス」

 

 

 


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ぼへ猫通信(267) ウーちゃんのいない春 [さよなら]

毎朝、ウチの近所の公園に集まってくる
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今回は、3年前にいなくなっちゃった、ウーちゃんへの“さよなら”

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今年も春になって、また、ウーちゃんを思い出している。

ウーちゃんが、早春のある日、ふと公園に来なくなって、それからもう3年も過ぎちゃった。

 

ウーちゃんは、それはそれは、愛おしい猫で、

公園で過ごす「朝ゴハンの時間」を、心から楽しんでいるように見えた。

お腹いっぱいになったあとも、みんなのように、さっさと自分のねぐらに帰ったりしないで、

陽ざしあふれる原っぱで、楽しそうにコロコロと、よく遊んでた。

 

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そしてまたウーちゃんは、公園を訪れる人たちと、ぼへ猫をつなぐ、親善大使もつとめてた。

ちっちゃな子供も、猫に触りたいお姉さんも、おそるおそるのお父さんも!!!

みんな、ウーちゃんの頭や背中を撫でて、なかよしになれた。

 

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そんなに公園を楽しんでいたようなのに、ウーちゃんは、なぜ顔を見せなくなったんだろう・・・

3年前の冬、ウーちゃんは、それまでずっと居場所にしていた、公園となりの空き地を出て、

どうやら、すこし離れた、お家が建ちならぶエリアにお引っ越ししたようすだった。

そのあたりでゴハンを出してもらっていたのかもしれない・・・

公園の朝ゴハンにやってくる頻度が、3日に1度になり、1週間に1度になり・・・

そして2012年の桜が咲く頃には、ウーちゃんは、とうとう顔を見せなくなってしまった。

 

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いまも、公園レストランのみんなが、ウーちゃんに帰ってきてほしいと思っている。

ウーちゃんのいない公園は、どこかしら穴が開いたようで、ときどき、ふと寂しくなるのだ。

でも、あんなに人なつこくて愛らしいウーちゃんだもの・・・

新しく見つけたお宅の庭先レストランで、愛嬌をふりまいてるのかもしれない、と思う。

また、どこかのお宅で、ちゃっかり飼い猫になっているのかもしれない、とも思う。

そんな風にしあわせに暮らしているのなら、帰ってこないほうがいいのだけれど、

それでも私は、もう一度ウーちゃんに、公園の原っぱで会いたいと、心のなかで願ってる。

 

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ウーちゃんの愛らしさは、ひとつのお話では書き切れない・・・

なごりを惜しんで、昔の話を読んだら、やっぱり胸が熱くなります。。。お時間のあるかたは、ぜひ。

45話)ウーちゃんは遊びたがり  →(46話)似たもの同士?  →(127話)公園の親善大使

 

 


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