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ぼへ猫通信(593) 追悼〜クロッチに捧ぐ〜 [追悼]

毎朝、ウチの近所の公園に集まってくる
「ぼやぼやと、その日暮らしでへっちゃら」な猫たち。
公園暮らしを「ぼへぼへ」と楽しむ猫たちの生活を紹介したくて、
『ぼへ猫通信 』やってます!

今回は、潔く おさらばしていった クロッチへの追悼。

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クロッチは、ぼへの公園で生まれ育った、生粋の公園っ子。
・・・そして、公園の猫たちの不妊手術に取り組みはじめた、まさにその頃に
「公園で生まれた最後の仔猫たち」の一匹として仲間入りした男の子。

生まれた頃から片眼がつぶれていて、大きくなっても、ふさがったままだったけれど、
クロッチは、他の誰より運動能力が高く、野性味も強い、孤高のサムライみたいな猫だった。

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クロッチは、誰とも、つるまない。 独立独歩・自由気ままに、公園中を闊歩する。
ニンゲンになど、絶対に触らせない。 トカゲやハトも狙う、タフな敏腕ハンター。

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そんなクールなクロッチだったけれど、私たちとも 13年近くの付き合いになって、
朝、公園で出会うと、ごろんごろんと転がって、うれしそうに歓迎してくれていたけれど・・・

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クロッチの最期は、ほんとうに 突然の 出来事だった、という。

公園には レストランの開店前の 早い時間に、猫たちに会いに来る人たちがいるのだけれど、
2月の終わりの ある朝、その人たちを見つけてやってきたクロッチは、うれしそうに
前脚をのばして「ぐい~ん」と伸びをした瞬間に、倒れて、そのまま天に召されたそうだ。

・・・急性心不全、といった症状だと思う。(そんな最期を迎えたのは、公園で3匹目)
その話を聞いて、私は、いかにも 侍・クロッチらしい、潔い いのちの 終いかた だと思った。

公園の独眼竜・クロッチ 享年129ヵ月。

・・・天下無敵のサムライとして、あっばれな猫生を 生ききったのだと 信じて 見送ろう。
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